はい、そんな訳で小型のゴムボートを新規で船舶検査を受ける手順の続きです。
準備~持ち込み検査は前回の記事で紹介しています。
今回は臨時航行許可証が発行されてので実際に船を浮かべての
耐久試験と航走試験となります。
・検査項目
下記が検査の項目となります。
文字で見ると項目が多く感じますが、くじけず確認していきましょう。
⑤ | 耐久試験 | 直進、左右旋回の航走を1時間以上実施した後、船体各部、床板及びトランサム接着部等に異常がないことを確認します。 なお、耐久試験実施時には、臨時航行許可証が必要となります。 |
⑥ | 外観検査 | 乗降時及び最大荷重を積載した際に、船体等に大きな変形がないことを確認します。 |
⑦ | 着座試験 | 救命胴衣を着用した最大搭載人員が、計画された座席等に無理なく座ることができ、かつ、操船に支障がないことを確認します。 |
⑧ | 【安定性試験(復原性)】 | 満載状態において、乗船者が左右各舷にできるだけ片寄ったときに、浸水しないことを確認します。 |
⑨ | 直進及び速力試験 | ①満載状態において、風に向かって十分に加速された状態で直進し、操縦席からの視界、針路の安定性及び船首部が浮きすぎていないことを確認します。 ②波の打ち込みの有無を確認します。 ③船外機の取付部と気室との接合部に異常がないことを確認します。 |
⑩ | 操舵及び旋回試験 | 軽荷状態において、十分に加速された状態で前進中、最大舵角で左右旋回した際に危険な航行状態にならないことを確認します。 |
⑪ | 後進試験 | 直進中に、後進を発令した際に異常なく後進すること及び船尾からの浸水がないことを確認します。 |
⑫ | 【気室破損時の航走試験】 | エンジン取付部に近い1気室の空気を抜き、反対舷に最大搭載人員が移動した状態においても浮力が保たれ、かつ、適当な速さで航走できることを確認します。 |
・耐久試験
検査項目⑤まずは耐久試験。
耐久試験は日本小型船舶検査機構にゴムボートを持ち込み過圧試験などを受けて
臨時航行許可証を発行してもらったら、指定されている水域のみ臨時で船を浮かべられますので
そこで実際に一時間以上直進と左右旋回を行い、船に異常が起きなかったを自分で行います。
(検査機構の支部によってはこの耐久試験にも立ち会いが有るようです)
耐久試験時には法定備品と臨時航行許可証の原本を忘れずに持っていきましょう。
海上保安庁や警察に提出を求められる場合があります。
臨時航行許可証には期限が有りますのでその期間内であれば時間が有る時にに現地に行って耐久試験を行えます。
片づけをしながら破損が無いかをチェック。
この試験を終えたら再度日本小型船舶検査機構に電話連絡をし、
本検査(?)の検査員立ち合いでの検査の予約をしましょう。
検査日が地域により決められています。
お店の有る埼玉は月曜日なので予定が合う月曜日を予約しましょう。
・立ち合いでの検査
予約した日検査員の方と待ち合わせ実際に同船しチェックしてもらいます。
この立ち合い検査も法廷備品・臨時航行許可証も忘れずに!
検査項目6~8は実際に検査員の方の乗り、指示された所に座ったりしチェックしていきます。
検査員の方が用紙を記入しながらどんどん指示してくれます。
検査項目9~11は実際に走りながら検査員の指示で操船していきます。
全速で直進してください。とか、右に旋回してください。後進にギアを入れてください。などで
簡単な操船だけで、船に問題が無ければ難しい事は有りません。
検査項目12 メインイベント(?)
エンジンに近い気室の一つの空気を抜いも適切な速度で走れるかチェック。
良くできたもので方玄空気を抜いて走ってもまったく浸水してきませんでした。
画像で見るとエンジンがえらい角度になってますね。
この状態で直進、旋回、後進をします。
以上が無事に済めば船舶検査に合格となり、数日後に船舶検査証書と
船舶検査手帳が郵送されてきます。
前回のブログの準備から実走でのテストまでお伝えしましたが、
書類を揃え郵送、後日、日本小型船舶検査機構に出向き
半日現地に居て検査を受け、水辺に行き臨時航行で耐久試験を行い、
また別の日に立ち合い検査を行う。
なかなかの大変な作業だと思います。
新艇を購入の際は買う時はエンジンの馬力アップを考えてなくても
予備検査有りでの購入をオススメします。
やっぱり2馬力以下では行ける範囲もスピードも限られますからね・・・・
日本小型船舶検査機構のホームページより各種書類をダウンロードできます。
時間と労力を要する作業で平日動く様なので個人でやるには大変な方も居るとは思います。
タックルアイランドでは船舶検査代行も行っております。
今回の様な日にちが掛かる検査はそれなりの費用が掛かってしまいますが
ご検討ください。